タムケンブログ

コンテンツの未来について、好きなコンテンツについて、書き記します。

プログラミング能力をつけるための高速道路を造りたいという話

プログラミングできるひとが足りないんだと思う

どうして日本発でイケてるWebサービスなりパッケージソフトウェアなりがあんまり出てこないんだろうという疑問に対する僕の答えは大きく二つあって、それはプログラマーが足りないことと、プログラミング能力を身につける術があまり知られていないことだと思っています。

雨にも負けずライブドアショックにも負けず、ネットベンチャーを作って頑張っている若手はまわりに沢山いるのですが、多くの経営者が揃って言うのが「プログラマが足りない」ということ。インターネットを使って事業でやろうとしている夢は描けて戦略も練れるけど、作れる人がいないし雇う金も少ない、と。特に文系で、ネットベンチャーでがっつりインターン→起業、みたいなパターンとか。

で、イノベーションの担い手たる起業家を増やそう!みたいな話はよくあると思うのですが、こんな感じでプログラマが足りないということで、そこがイノベーションの種の数を増やすことを考えたときのボトルネックになっているんじゃないかなぁと思うのです。

未踏集団ベンチャーと、「その発想はなかったわベンチャー

ここで問題なのは思うにこの二点。
・社長(ないし経営陣)がコード全部書けるならいいけど難しい
・初期に高リスク*1背負って長時間コミットできるプログラマを採用できない

んで、これ解決するためには3つくらいあると思ってます。下のみっつ。
・未踏クラスのスーパープログラマの育成(→技術者集団的ベンチャー増加)
・創業メンバーが必死こけばそれなりのプログラムを書けるようになる環境
・幅広い層からプログラマが増えていく仕組み

で、一番上の未踏育成みたいなのは存在すると思うので(セキュリティ&プログラミングキャンプとかもこれに近い気がする)、二番目三番目を実現するにはどうしたらいいかなぁと常日頃から思っています。ググれば何でも載ってる時代なので、「がんばればいいじゃん」と思う方もいらっしゃると思うのですが、それは初心者にはハードルがまだ高いなぁ、初級者ならまだしも。

というのはぼくは先述のような状況におちいって、「なら自分でやればいいんじゃね」といって独学でプログラムをOJTで覚えるという道に出たのですが、いかんせん先輩も上司もいなくて先生は書籍だけとなると苦しいことが多かったのです。

結論:高速道路作りたい。僕もそれに載って渋滞入り口まで早く着きたい

そんなもやもやを抱えていたのですが、カウボーイ大会に行って改めてこの思いを強く抱いたので、こんなポストをtwitterにしました。

ところで文系の人(正確にはコンピュータサイエンスの素養がない人)がプログラミング能力をつけるための高速道路を造りたいのですがだれか賛同してくださる方はいませんか?コンピュータの未来をひらくには、もっともっとプログラムが書ける人が必要だと思うので、増やす仕組みを作りたいのです。
http://twitter.com/tamuken/statuses/897337050

まだ具体的な方策はあまり考えていなくて、Wikiかなんかであったらいいなと思いついたのがこんなの。
・目標ゴール別、おすすめの書籍と学ぶ順番
・学習フェーズ毎の練習問題と複数の模範解答例
プログラマ段位認定課題
1000speakersとか、ネットで見れる動画教材のまとめ

とかとか、いろいろぐるぐると考えています。正確に言うと高速道路を造りたいというよりは、高速道路の入り口を作りたいという感じ。とりあえずメールフォームが作れればいい人から、コンピュータサイエンスの基礎から一気に勉強していきたい人(これ僕です)まで、入り口と向かう方法だけでもガイドできるような、そんなイメージです。

専門学校のカリキュラムとか参考になるかなぁなどとも思ってます。まずは何したらいいか分からないし何も考えてないのですが、忘れないうちにエントリとして残しておきます。賛同して手伝ってくれる人がいるとうれしいです。


※追記
このエントリ書いた意図として、僕自身もっとプログラミングを学びたいというのもあるのですが、もっと幅広い人が少しでもプログラミングをしてなにかを作るという活動をしたら面白いよねという発想があります。
文系ITベンチャーにしても、経営者がちょっとでもプログラミングを勉強して自分で書けるようになることで、実際商用的な意味で自分でコードを書かないにしても、プログラマとの良いコミュニケーションを促進するのではないかと。

*1:賃金的な意味で