泥カン(ナナロク・ハチロク交流会 〜IT企業はほんとに泥のように働かされるのか〜)に行ってきたよ!
バリバリ働く76世代のIT業界の方々と「ハチロク世代」の交流会的な
IT業界のカンファレンス的なのは大抵参加してるクラスタが偏りまくってるので(ブログ界隈とかオープンソースとか)、ベンダー・SI・メーカー・ベンチャーと幅広く業界を知れる会として純粋に面白かったです。とりあえず下記の方々が「ハチロク世代」*1にパネル及び交流会形式でメッセージを伝えつつ交流する会、という認識でおk。
■スピーカー
モデレータ 岩佐琢磨氏(株式会社Cerevo CEO, 元パナソニック,アルファブロガー)
http://www.cerevo.com/
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/
パネリスト 大谷陽明氏(ソニー エンジニア)
パネリスト 尾藤正人氏(ウノウ株式会社CTO)
http://www.unoh.net/
パネリスト 柴田竜典(日本オラクル プリセースルエンジニア)
パネリスト 加藤篤延氏 (NTTコムウェア, SI業務担当)
ゲスト(7/9追加)
ディー・エヌ・エー 取締役 守安功
http://www.dena.jp/
ディー・エヌ・エー 取締役 川崎修平
http://www.dena.jp/
はてな 取締役副社長 川崎裕一
http://d.hatena.ne.jp/kawasaki/
インスプラウト 代表取締役社長 三根一仁
http://www.insprout.com/
ウノウ代表取締役社長 山田進太郎
http://suadd.com/blog/
マイネットジャパンの上原社長もいらしてました。
詳細なまとめとかはどなたかがUPしてくれるんじゃないかと(勝手に)思うので、面白かった論点をピックアップ*2
業界内各ポジション毎の違いが面白い
自作PCを作りたいと頼まれたときに、SIerさん*3が頼まれて構成とか考えて、マイクロソフトとかオラクルのベンダーさんがパーツを売るんだ、という話が。
サービスの会社がいて(suicaならJRとか)SIerがいて、ベンダーがいてと。んで仕様の管理業務がSIerみたいな。とりあえず納得。
その他諸々聞いたこと。
まとめにくいし、カオスな感じだったので(敢えてそうされたよう)、適当に面白かった点を記憶に任せて*4メモ。
そんな死ぬほど忙しいわけじゃない
また、泥のようにとは言ってもそんなに忙しいわけじゃなくて、皆さん先週のうち一度は20時に帰ってる日があるとのこと。(まぁブラックなのは下請けの協力会社のほうで、ここにいる人たちは行かなくて済むほうだよねごにょごにょ的な話もありつつ)
ベンダーはだいたい外資なので国内では開発してない
ベンダーでいうと、ほとんどが外資。だからガチ開発したければ本社(アメリカ)とか行くしかなくて、でも会社によってはあんま新卒とってないから行きにくい、とか。日系の会社は世界を見てない。世界で戦う気がないのではないか?とか。
S社とかP社がiPhoneを出せない理由
大手メーカーでは製品開発において「今それを求めている人がいるかどうか?」ということが重要で、市場のマジョリティのニーズに応える商品は作れるけれど、キャズム前のは難しい。だからパソコンがないと動かない携帯は出せない(出るかもだけど)とか。
案外自由にスキル積める大手メーカー
メーカーとかだと実績を出せば色々まかせてもらえるから、プロジェクトマネージャー毎に個性が出るとか。今こんなの勉強したいから実装方法これで行きましょうみたいなこともできる。ただやりたくない仕事もしなくちゃなこともある。
部下にやりたいことを任せる判断をするのも難しい。
■「やりたいことができるか」を追求するのはとっても大事。でもね、やりたくないことをやらされて「俺はほんとはできる人間」とグチ吐いているのよりも、やりたいことをやらせてもらえたのはいいけど蓄積が足りないせいで「俺はほんとにできない人間」と心折れてしまうことの方が100倍不幸なんだよ、取り返しつかないからね、自分にも社会にも。
とにかく心が折れないように、という話もされていました。
起業すべきか否かという議論
が途中で沸いていたのでこれはまた別エントリにて。エンジニアに理解がある会社が少ないならエンジニアが起業して理解のある会社増やしていくべきとか、アメリカだと優秀な学生がスタートアップに行くけどこれは先輩がやってるからという側面が強いのでまずスタートアップやる学生が必要だよねとか、いや別にわざわざ起業する必要はないじゃんとか、大きな企業だと出せない商品があるからそういうの作りたければ起業するしかないとか。
個人的には
やりたいこと。目的。
目指したいワークスタイル
チャンスがあるかないか。
とかから総合的に判断して、ケースバイケースで普通に並列な選択肢として選べばいいじゃん、というスタイルです。とはいえロールモデルが全然見えないのが問題ですよね、、、特にマネタイズとか。。
10年泥問題が元になった会だったのですがこうして次の論点がボロボロ出てきたのは楽しい!パネルって悪い意味でgdgdになりやすいので基本好きじゃないのですが、コーディネーターの仕切りが上手いと面白いなぁと。参加社内で共有している言語がめちゃ多いからか話が飛びまくってもついていけるので!
ちなみに、こういう話をブログに書くということについてわからないことが一点
セミナーとかパネルディスカッションとか、若干オフレコ感あるけど、ある一定以上の人が聞いた話だしこうブログにごちゃごちゃ書いてもいいとは思うんですけど、(Ustreamでストリーミング配信してたし)
交流会とかで少数でしゃべった話(しかもお酒入りながら)って積極的にブログに書いていいものか、迷うのです。これ読んだ方でそのへんのポリシー持っている方がいらっしゃったらぜひうかがいたいです。