タムケンブログ

コンテンツの未来について、好きなコンテンツについて、書き記します。

学生向け能楽公演「能楽事始」に行ってきました



日本人だというのに、能を観たことがない。ううむ、と思っていたところで丁度良い公演があったので行ってきました。

「最高峰の芸術を学生に」という趣旨

この公演ですが「学生のための特別公演 友枝昭世 野村萬 宝生閑 そろいぶみ」とのこと。最高峰の方々が揃っていてS席3000円という格安価格で体験できるってことで。とはいえ僕はこの方々の名を知らず。なんという教養不足。

入門用ということで、事前に台本が送られてくる。実行委員会によって下段に現代語訳・上段に動作の解説が添えられたスグレモノ。解説によると、現代語訳を付けるのも、事前に送付するのも前代未聞なんだとか。当日の駅から会場までの誘導も万全で、良い仕事するなぁ、としきりに感動しておりました。

最高の芸術はとても受け止めきれず

申し込みが遅れてしまったこともあり、脇正面のB席で鑑賞。最初に30分解説の時間が入るのもこの公演ならでは。

ちゃんとした感想を書いておきたいところなのだけど、正直言葉にならない。何が面白いのかは最後までわからず。幻想的とも表現できそうな力だけ感じてきました。観て考えてるうちに意識を奪われ引き込まれていく様は、教会でパイプオルガンの音を聞きながら祈っているときのような。同化していく感じ。

とても受け止めきれたとは思えませんが、再チャレンジしてみたいところ。今回はろくに予習せずに観てしまったので、今度は見方の型を覚えてから、ということで。

雑感

それにしても、久しぶりに女性のほうが多い場所に行った気がします。7割くらい女性でした。学術的な方面でも経済系ばかりだったので、会場の空気自体が非常に新鮮。実学も形而上学もやりたくて、結局実学に絞って生きてきている訳ですが、趣味的にでも文化・芸術・哲学などは学んでいきたいと再確認したりしておりました。

例えば、講義配信とか

もとはどこぞやの大学の芸術系の講義から始まった企画ということで、解説講義などを録画してDVDで配ったり、Podcastで配信したりしたらもっと面白いのにと思うところ。大学の講義を配信、と考えると大仕事だけど、こういった特別な試みのときにイベント的にやっていくならもう少しハードル低いんじゃないかと。生涯学習の一つの形としても。