タムケンブログ

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文系学生が学生起業して受託をやっている3つの理由

近況

「ケータイで世界にワクワクを」という理念を掲げてスタートしてはや半年のモバキッズですが、設立当初から今まではとりあえず受託で地道に拡大をすすめています。

でもうちの会社は設立メンバー二人とも文系。文系学生起業家だといきなり自社サービスで開発は外注とかも結構あると思うのですが、なぜ受託をやっているのかという話をします。ただこれはあくまでお金も技術もあまりないけど意志と気力はあるから成立すると思うので、あんまり一般的なものではないと思いますが…

サービスを作るために受託?

もちろん理念に「ワクワク」だの掲げているわけですから、受託は本筋ではないように見えます。ではなぜ受託やっているのかというと、お金以上に得られるものが多いと感じているから。具体的には主に三点。

・基本的なシステムのモジュールを実質コストゼロで蓄積できる
・企業のWEB担当者の感覚がわかる
・追われるから開発部隊の成長スピードがやばい

1:基本的なシステムのモジュールを実質コストゼロで蓄積できる

ECやりたいとか、ID登録システム付けたいとか、空メールで登録させたいとか、ブログ的に更新させたいとか。お客さんのお話を伺っていると、必要とされているものってそれぞれすごい特殊なわけではなくて、汎用的な部分が多い事に気づきました。それならば受託でお金をもらってそれを作れば、自社サービスにでもパッケージ商品にでも生かし得るということ。
本来なら自社サービスなりなんなりを始める前に開発コストを別途かけてすすめていくと便利そうな基本プログラムを作っている間にも、キャッシュフローは健全に推移してくれる。キャッシュフローが健全だと、働いてくれる方々にちゃんとすぐお給料を払える。それって地味だけど、幸せな会社を作るためには大事だなと思うのです。

2:企業のWEB担当者の感覚がわかる

たとえば企業向けにWEB系のパッケージ商品を作るとして、買い手のリアルなニーズがわからないと大コケするリスクが高いと指摘されて気づきました。というのは開発者の「これあったら便利」というのは、非技術者の担当者目線には立てていなくて、どうしてもひとりよがりになってしまう可能性があるから。
日々受託を行いながら仕様の提案をしていくなかで、このギャップはどうしても感じます。ならば数をこなして担当者の方々の視点を盗む事が、未来の商品開発のマーケティングに役立てばいいな、と。

3:追われるから開発部隊の成長スピードがやばい

これは一番リアルです。学生企業でスタッフも学生ばかりとなると、いかに未経験のメンバーを即戦力に短期で育て上げるかが重要です。いきなり自社サービスの開発に突っ込むわけにもいかず、しかし大掛かりな研修を行う事もできず。となるとOJTになるわけですが、受託案件があるとさまざまな難易度の仕事が幅広く発生するので、わりとおいしいと思っています。
私自身も出身は文系だから、今の能力のワンランク上の開発工程を必死にこなすことで会社が出来る事の幅が広がりますし、新入りの子も納期があると頑張るのでそれなりに成長しますし。

では今後はどうするのか

おそらく自社サービス系と受託系を並列して行っていくのだと思います。自社サービスやるなら受託やるなとはよく言われますが、受託が社内リソース増大の効率的な方法として使えるならば全然両立もありだろうなと。とはいえ、受託以外でも攻めたいw

なので、今は企画も営業も開発志望の初心者も大歓迎してますw