タムケンブログ

コンテンツの未来について、好きなコンテンツについて、書き記します。

メディアミックス大王カドカワが携帯動画に殴りこみだそうで

カドカワきたー。

メディアミックスでもりもり稼いでいる(と思われる)角川が動画にも参入するそうです。ドコモとがっちり組んで月額課金のムービー統合サイト

とりあえず以下をご覧下さいな。

 角川モバイルは、iモード向けの総合動画配信サイト「iムービーゲート」をオープンした。利用料は月額525円?。
 「iムービーゲート」は、角川グループiモード公式サイト43サイトのポータルとなる90Xi/70Xiシリーズ対応総合動画配信サイト。アニメ、映画、グラビア、ミュージックビデオなど、さまざまな動画コンテンツをラインナップし、サービス開始時に約800の動画が楽しめる。今後3カ月以内に、1,500タイトルが配信される。
 「涼宮ハルヒ」、「ケロロ軍曹」、「エヴァンゲリオン」といった話題のタイトルや、小野真弓ほしのあきなどのグラビアアイドルのコンテンツ、スキマスイッチのミュージックビデオといった幅広い動画が楽しめる。また、長編映画を丸ごと配信するコーナーも用意され、原田知世主演の「時をかける少女」、松田雄作主演の「蘇える金狼」などが配信される。さらに、独占先行配信のコンテンツとして、「キノの旅 ?the Beautiful World?」も配信される。
 各動画コンテンツはiアプリを利用して閲覧。一部コンテンツは大容量の10MBiモーションとなる。
 利用料は、月額525円(600ポイント)と月額1,050円(1,300ポイント)の2コースで、従量課金となるが追加ポイントも購入できる。

ついに攻めてきたなーという印象。
ハルヒとかは30分一話で200ポイントだそうです(ソース:朝日新聞)。一話200円弱。


さて、そろそろ一言いっとくか

つまんない!
ハルヒほしのあきスキマスイッチ全部見れます!とか、意味無い。ファン層違うじゃん。
月額課金にしといてあまったポイント消費させて、他のタイトルに流すーみたいなのは確かに想像できるんだけど、それって消費者側の視点から見てあんまり面白くない。
ハルヒだけ見れればいいんですよ(例えばね)

ハルヒのメディアミックス×クチコミを仕掛けたカドカワに期待するもの

ここでひとつ補足すると、さっきから連呼してる「ハルヒ」とは、去年ラノベ⇒地方局深夜アニメ⇒ネットのクチコミで恐ろしい大ヒットを果たした「涼宮ハルヒの憂鬱」というタイトルのこと。以下のリンク先がよい考察をしてる。
【ヒットの“共犯者”に聞く】涼宮ハルヒの場合 I (EXPRESS X):NBonline(日経ビジネス オンライン)

コアな部分だけいうと、これってアニメとWebサイトにコネタを大量に仕込んでおいて、ユーザーが語りまくるのを誘発して、爆発的にクチコミ起こして広まった作品で、地方局深夜アニメにもかかわらず放送半年で原作は累計150万部売れ、DVDは各巻十万枚以上売れ、関連CDは続々とオリコン10位以内に入り…と大成功したタイトルで。


んで、何がいいたいかというと、これほどできる角川が大事なコンテンツを「全部まとめ売りでいくらー」みたいな単純明快で平凡な(画質とかはそりゃ携帯にしてはすごいクオリティなんでしょうけど)売り方していいんかな、それじゃつまらんよね、という事。

やるならやるで、作品ごと(またはターゲットごと)に作品モバイルサイト・動画サイト・携帯小説(漫画)サイトを統合してわああっと盛り上げるとかすればいいのに、と思う。その辺の下手なコンテンツ屋がやっても残念な感じになりそうだけど(ゲーム屋でついでに着メロ、みたいな)、そこは天下のカドカワ様。

まぁ、ドコモが噛んでるからこそ出来るんでしょうし

あんまり派手で儲かるかわからんことはできないんでしょうが…でも残念。

でもちゃんとやれば、「ハルヒ」でgoogleモバイル検索かけるとエロ同人サイトに繋がる、みたいな不健全な状況脱せてよさそうなのに、とか思ってしまいます。