タムケンブログ

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純愛モノのラノベ風携帯小説『スウィート スウィート バスルーム』

携帯小説サイト「フォレストノベル」でダントツ人気の恋愛ファンタジーが1冊の本に!という触れ込みの純愛×幽霊ものの恋愛小説。


スウィート スウィート バスルーム


こんな人におすすめ

・『黄泉がえり』みたいな、幽霊×純愛モノが好きな人
・『ハルヒ』みたいな、場面設定は普通の日常だけどありえないような事件が起こる!みたいなラノベが好きな人
・純文学をあまり読まない人。ラノベ読んで、「プロットがいまいち物足りない」とか言って怒ったりしない人
携帯小説はエログロばっかでうんざり、と思う人
・装丁買いとかしちゃう人で、気に入った人。

二つくらい当てはまる人には購入をおすすめする。ハードカバーだけど1000円なので。
以上。



……ではさすがにひどいので、この5点について掘り下げて書いていきます。

幽霊×純愛モノ

ストーリーに関しては、もうすでに「本を読む」プロジェクトの優秀なレビュアーさんたちが書いてくださっているので、特に私からは申し上げる事はないです。以下、一覧。
スウィート スウィート バスルーム - 本が好き!(β)

日常×ありえない出来事×ラノベ風

まじめな独り身の大工さんの家の風呂場に、ある日突然足の透けた女性が現れる、という話。
いろいろやりとりしてるうちに仲良くなって、恋愛感情をお互いに持つようになって、でも幽霊だから…ということでなにやら事件が起きて、なんか奇跡が起きてハッピーエンド、という感じ。

ありえない出来事を強引に起こしていって、奇跡を起こして解決させるというある種陳腐にも見えるこの流れは、ライトノベル的なものに共通するものがあると思う。真面目に小説として読むと腹立たしいけど、ラノベなら許す、みたいな。

そういう点では、携帯小説としてウケるというのも理解ができます。携帯小説って他の作品も読んで思ったけど、無茶な展開がラノベ以上に多いですから。そのわりには設定がキツくない(キツい例:家出少女がクスリやっちゃって…的なやつ)ので、そういうの嫌いな層にウケたと考えると自然に理解できます。

個人的な感想

ハードカバーの小説!として読んでしまったので、展開の陳腐さに閉口してあまり楽しめなかったというのが正直なところ。
携帯小説は携帯で読め、ということでしょうか。




スウィート スウィート バスルーム

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