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タムケンブログ

コンテンツの未来について、好きなコンテンツについて、書き記します。

高校未履修問題、言い出した奴誰だよ//まずは担当教員の精神的ケアを…

■そもそも暗黙の了解にしとけばよいのに。
受験に特化する為に授業科目絞られるとか、少なくとも私立とかでは随分昔から当たり前のようにあったわけで。最初に問題にしだしたの誰だよ、と思ってしまう。暗黙の了解というか、仕方ない訳で。そうでもしなきゃ勝てないんだもん。

事態を重く見た文部科学省は都道府県教委に対し、必修科目が正規に盛り込まれているかなどについて調査し、不足の学校名や学校数を27日までに回答するよう求めた。同省は「法令に反する学校運営であり、関係者は重く受け止めてほしい」としている。


■法令順守か、生徒のニーズにフィットさせるか…
法令がどうのって視点も勿論重要だけど、現実的に受験競争の加熱とか、学歴と年収に強い相関関係が見られる日本での格差拡大傾向とか、名門私立校を中心とした傾斜時間割傾向とか、公立私立の大学受験実績の推移とかを多角的に分析した上で、公立トップ校とかがどういう思いでギリギリのライン衝いて攻めようとしているかとか、法令に反するけれど筋が通ってるとか通ってないとか、そういう議論を是非マスコミさんにはして欲しいのですが、難しいんですかね。。名門私立校とか中一から英語数学各週7時間とかザラですよ。勿論しわ寄せはきているわけで…。


■マスコミが報道すべきもの1―生徒の“現実的な”ニーズの現状

新聞系のメディアではそろそろ出てきていますね。教養教育が出来てないだとか、企業が求めるのは偏差値じゃなくて専門性だからとか、学ぶ権利を奪ってるとか、見るからにでっち上げなコメントが専門家から出てる感じ。

asahi.com: 「必修」今さら 補習70時間、生徒、受験勉強したいhttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200610270264.html

将来の堅実な勝ち組人生を見据えた高校生なら、なんだかんだ言って無条件かつ圧倒的に就職優位な高偏差値の大学行きたがるだろうし、企業だって高偏差値大学出身を無条件に高評価している現状があるわけだし、経済学的にも企業が(専門性かどうかわからないけど)優秀な学生を獲ろうとする時に学歴に着目するのは学歴のシグナリング効果から適切である、みたいな考え方も実証されつつあるわけで。*1教養身に付けようと考えても大学入ってからのほうが大学の成績が就職にあまり関係しない事から効率的と考えられるし。現場の生徒の声をもっと報道すべきだと思う。



■マスコミが報道すべきもの2―板挟みを避けられないであろう現場教員の苦境の現状

もうひとつ思うのは、お上様と生徒の板ばさみを喰らう教員が大量発生しているはずなのに、それが報道されていない事。こんなくだらない問題で教育委員会と文科省と学校で揉めて、結局被害をこうむるのは対象の高校生。ほんとかわいそうだ。だけどそれ以上に怖いのが教員。生徒に一方的に攻められてる学校の末端の教員もほんとかわいそう。こんな理不尽な処置されたら高校生は当然怒るだろうし、その感情の転嫁先になるのは怖くない先生になるのは間違いないでしょう。先生の人間性・生徒の人間性の善い悪いに関わらず、先生が敵意を向けられるのが避けられない状況。若い先生とか壊れるヒトでてきてもおかしくないと思う。*2生徒はナンダカンダで無条件で同情されるけど、権力の無い末端の教員は何も悪くないのに「気づかなかった学校の人間」として非難に晒されるんだろう。アホみたいにクレームしまくる保護者が急増していること、いじめ事件でのマスコミの報道によって一部の教員が社会的に袋叩きにされた上抹殺されていることを考えると、どうやら教員擁護なんてウケない世の中になってしまったみたいだし。



誰が悪いって話じゃないわけで。各主体の世界観が違っただけで。でも、世界観の相違に起因する問題は論理的に問題点確定し辛い分、泥沼戦争かパワーゲームになりやすいと思う。僕はまだ学生だけど、実際そういう悲劇を*3体感してきた。本当に辛い。鬱に悩まされて一時は殆ど正気を失っていたほど。


だからこそ願う。

お願いだから、悲劇が起こりませんように。

*1:教育の経済学とかですね。一橋の荒井先生とかがやってます

*2:保護者の酷いクレームに耐えかねて新任二ヶ月の女性教諭が自殺した事件も記憶に新しいところでありますし。[http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061025/mng_____sya_____009.shtml:title=参考ページ]

*3:勿論今回の問題に比べたら規模はたかが知れているけれど