タムケンブログ

コンテンツの未来について、好きなコンテンツについて、書き記します。

2010年のWeb界隈について未来予測「暮らしを豊かに&旧世代の覚醒」

2009年のWeb界隈はなんとなく寂しかった

昨年はtwitter・クラウド・GREE・クックパッド・iPhone・AR・ソーシャルアプリあたりが元気な年でした。ただ、個人的に思うのが、サービスとして成熟する前にバズワード化しててちょっと怪しい空気になっちゃった部分が否めなく、ちょっと寂しいなぁと。(twitterとかクラウドとかARとか)

もちろん、(スマートフォン界隈・ソーシャルアプリなども含めて)これから知名度も武器にして順当に広がっていくと思うのですが、そうなると資本力勝負になってきて、いまいちベンチャーとしては面白みに欠ける分野になっていくのかな、と思います。

2009年のトレンドに見た希望1:twitterの神通力と旧世代コンテンツ屋の覚醒

とはいえ、これはもっと面白くなりそう!と思ったことが多かったのも事実です。

僕は未だにテレビが普通に好きで1日1時間くらいは見るのですが、ある日ぼんやり番組を見ていたら、画面の左上にtwitterのアイコンとIDらしきものが表示されてました。おそらく情報番組だったかと思います。(番組名は失念してしまいました…)ブレイクして早々に地上波でtwitter連動なんて、twitterがイノベーターに流行りだした2年には思いもよらなかった事で、驚きました。

twitterに限らず、今やブログ連動やWEB投票連動は当たり前に行われています。番組で公開された小ネタや歌ネタ、出演者のコメントなどが携帯サイトで有料配信、一晩で数万ダウンロード記録、なんてのもざらです。

このような事柄をみると、ライブドアショックの頃は、旧態依然として動かない存在だったテレビ局が徐々にネット連携による新しい形を模索できるようになっているように思います。各社とも経営は厳しいようですし、大幅な体制変更を伴なう舵取りができれば、テレビ屋のネット進出、さらにはWebコンテンツ屋への絨毯爆撃もすぐそこかもしれません。「ウェブはバカと暇人…」云々で語られているように、今Webで見られているコンテンツの多くは暇つぶしコンテンツが多くを占めていますが、「暇つぶしの下らないコンテンツを作る力」だったら、テレビ屋に一日の長があるのではないかと。格安のオンデマンド配信をはじめ、大量のコンテンツ投下を期待しています。

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さらにいうと、ポジショントークになってしまうので小声で申し上げるのですが、いうまでもなく電子出版ブームによる出版社の覚醒、というのも今年のWeb界隈を揺るがすことになる、というかなって欲しいな、と思います。
今のネットコンテンツとは比較にならないクオリティでコンテンツの蓄積があるのはもちろん、コンテンツを作る力、作る人を支える力、とりわけ「編集力」は、出版社が本格的にWEB進出した時の競争力の源泉になるんじゃないかと。「編集イラネ」という事例も沢山あると思いますが、逆も然りだと思うのです。
私も今年は「MANGAROO」を通じて、何かお手伝いできることを探していくつもりです。

2009年のトレンドに見た希望2:クックパッドの大爆発に見る、新しいマス・ネットユーザー

クックパッドが800万会員を獲得、という事実はクックパッド自体の超絶便利さ&使いやすさを考慮しても驚きでした。生活情報を投稿する/閲覧するユーザーがこれほどいるとは。

mixiやらGREEやらアメーバやらYoutubeやらとは、明らかに一線を画したサービスがこれほど話題をさらった、という事は、「クックパッド」自体の便利さ/使いやすさだけに留まらず、未来のネットユーザーが欲するものは何か?という観点でもっと注目して良いと思っています。

もっとピンポイントでいうと、ゲームや日記や動画が大好きな今までのネットユーザー層とは別物の、現実世界を豊かにするためにネットを利用するであろう新しいマス・ネットユーザーに向けた生活情報を楽しく提供するサービスが爆発するのではないか、と予測しています。

nanapiの爆発に期待しつつ、この分野はもっと突っ込んでいけたらいいなと思っているところです。

もう1月も終り頃ですが

今年も良い年になるように、微力ながらがんばります!

にしても、しばらくブログ書かないと長文が書けなくなってこまりますね。。
@tamukenでつぶやくだけじゃなくて、今年はブログもちょいちょい書くようにします。。
2010予想だと、「劇場型エンターティメントと複製可能デジタルエンターティメント」みたいな話もしたいですし。Webじゃないから別エントリで。